香港からこんにちは。笑
長谷川千絵です。
(今お仕事で香港におります。香港のお話はまた後で)
さて、久しぶりに、英語習得に役立つ情報でも。
先日「あ!これは買い!」と思って買いましたが、やっぱりよかった本。
松本道弘著「難訳・和英口語辞典」(さくら舎)です。
表紙にもあるよいうな「しっくりいかない」とか、「すれすれ」とか、日本語特有の表現が沢山載っています。
英語を話したいという人がぶつかる壁があるとすれば、「これって英語で何ていうの?」という疑問ではないでしょうか?
直訳ではもちろん通じないので、何か別の表現を探さなくてはならないのですが、それが難しい。
そういう壁を薄くだったり低くだったりしてくれる辞書ではないかと思います。
ただ、この本はあくまで日本語をベースにしているので、英語から日本語を探すという使い方はこの本には適していませんので、その点はご注意を。
また、個人的には辞書というよりは読み物として面白いと思いました。
「辞典」ということで、日本語のあいうえお順になってはいますが、一度最初から最後まで通して読むのがオススメ。それぞれの言葉に細かい解説が付いています。
見出し語が426項目なので、本として読める範囲だと思います。
・「the other」は「another」と具体的にどう違うのか?、「他の」という意味だけではなく実はとても深い意味がある。
・"it"は訳すときは「それ」ですが、ただの代名詞ではなく、そこには意味の他に「観念、概念」が含まれている
中学や高校の英語ではもちろん、英会話スクールでも、個人レッスンでもまず教えてはもらえない言葉ばかり。
マニアックといえばそうかもしれません。私は仕事柄、言葉尻とか選択される単語が気になる達なので個人的に面白いです。
また、「ネイティブを目指したい!」とか、「ただ通じるだけの英語は話したくない!」という人は是非!
英語だけでなく、日本語の勉強にもなりました。
いずれにしても、一度ざっとでも目を通して、「訳しにくい日本語を英語に変換するコツ」をつかめればいいのかなと思います。考え方を習得するというか。
この本は、基本的には訳しにくい日本語にわかりやすくしっくりくる訳を教えてくれていますが、その解説を読み込むと、英語の単語のかなり細かいところまで踏み込んでいる部分も多いです。そこが面白いと個人的には思います。
が、これだけ英語が世界の共通語になってくると、ネイティブには通じるような細かいニュアンスがノンネイティブには通じないこともあります(日常・ビジネス問わずコミュニケーションのレベルでは問題なく会話が出来たとしても)。
なので、「ネイティブ」に通じることよりも、「世界の英語スピーカー」に通じるある意味でフラットな英語の方が今は重要な気が個人的にはしています。
が、そこは個人の使い方でしょうね。知識を知識として自分の中で蓄えて培うのと、それを全部出しきるのはまた違いますし。
でも、とにかく、この本は、パラパラ見るだけでもオススメ!
そこが辞典のいいところかもしれません。
長谷川 千絵
展示会ブースでの商談通訳、バイリンガルプレゼンテーションを始めとして、契約書翻訳、ビジネスEメールなど海外ビジネスをアシストします。
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